夏の光景と言えば、
真っ先に思い出すのが、「入道雲」ですね!
私も、梅雨が明けて汗ばんできて、
澄み切った空にモクモクと
雲が湧いてくると夏が来たなぁと実感します。
入道雲は、俳句では夏の季語。
優雅な感じがしますね。
しかしこの入道雲。
時間を忘れて呑気に眺めていたら、
大変な目に遭います。
夏の訪れを教えてくれるだけでなく、
実は、危険の到来を教えてくれる
重要なサインと意味が隠されているんです。
一体、どんなサインや意味があるんでしょうか。
入道雲を見たら、どうすれば良いのでしょう?
子供たちに「入道雲って、どんな意味があるの?」と聞かれ、
困った経験のある人や入道雲を見たら急に雨が降り出して、
ずぶ濡れになったことがある人などそんな疑問も
この記事を読めば「入道雲を見たら、反射的に逃げればいい」
ということが分かって、スッキリと夏を迎えられますよ。
早速、解説していきたいと思います。
入道雲の正体は、「積乱雲」
入道雲というのは、元々は俗称です。
入道とは、仏道に入ることを指します。
つまり、お坊さんのことですね。
お坊さんが、お経を読んでいる姿を想像して、
入道雲と呼んだのでしょう。
気象用語では「積乱雲」と言います。
私は理系なので、
地学やら質量保存の法則って言うのを勉強しました。
積乱雲というのは大気中の水蒸気が
冷えて集まってできています。
つまり、エネルギーの塊なんですが、
あんなに大きな雲ができるということは、
ものすごいエネルギーが蓄積されているってことですね。
巨大なエネルギーの塊が成長し続けていけるはずもなく、
いつか必ず暴発したり、爆発したりします。
超危険で、怖くないですか?
何気なく見ていた入道雲を見て、
震え上がるようになったらごめんなさい!
積乱雲は、地上付近と上空の温度差によって
生じる強い上昇気流によって生じます。
鉛直方向に著しく発達した雲のことを言います。
雲の高さは10,000メートルを超える高さにまで発達するとか。
高度10,000mといえば、
エベレストより巨大です。
その大きさが想像できますね!
つまり、それだけ発達するってことは、
その内部に秘められたエネルギーは、
とんでもない状態ってことです。
その巨大な塊が、爆発するとしたら…。
ゴロゴロ、バリバリ、ドッカーンってなる現象
、皆さんもご存知の「あれ」ですよね。
私も、「あれ」を見るとコンセントを抜いたり、
屋内に隠れたりします。
そう「雷」です。
おーこわ。
積乱雲は、ゲリラ雷雨の前兆!
積乱雲は、別名「雷雲」とも言います。
大気の状態が不安定な気象条件で発生しやすくなります。
よくテレビで気象予報士が言いますね。
そんな気象予報士の言葉、
なんとなーく聞き流したりしていませんか?
私なんかも
「どうせ、当たらない」なんて思っていて、
後になって「しまった!傘持っていけば良かった!」
なんて後悔したことも一度や二度ではありません(汗)
話を戻しますが、積乱雲が出るってことは、
天気が急激に激変し黒い雲がモクモクと上がって
空が真っ暗になって雷雨が来るって言う前兆です。
最近ではゲリラ豪雨とも言いますが、
猛烈な雨が降るだけでなくその特徴は雷を伴うことです。
ピカって光ってドーンという物凄い音と共に地上に落ちます。
グラウンドで野球やサッカーをしている高校生に直撃して、
大事故になったり悪くすると亡くなったりするケースもあります。
非常に危険ですね。
入道雲は、生死に直結する極めて重要な予兆です。
入道雲を見たら外での活動や
スポーツはやめた方がよさそうです。
私も、仕事を終えて帰ろうとしたら
駐車場が水浸しになっていて
水没寸前でびっくりした記憶があります。
運よく車内まで浸水せずに済みましたが
それ以来水が溜まりやすい場所には駐車しないことにしています。
本当に危険なので皆さんも入道雲を見たら、
速やかに安全な場所に避難するようにしてくださいね。
もしかして、積乱雲のことを入道雲というあだ名で呼ぶのは、
昔の人が「お坊さんが、危険を教えてくれているよ」
っていう意味が込められているのかもしれません。
冬の日本海に、入道雲
俳句では夏の季語として用いられる入道雲ですが、
実は冬にも見られます。
入道雲が発達するのは、
上昇気流が発生しやすい夏の暑い時季じゃないの!?
と、意外に思われるかもしれませんが、
冬の日本海では、世界でも珍しい
「冬の雷」が多発する地域でもあるのです。
そもそも雷は雲の中にある氷や水滴がこすれ合い、
電気が発生することで生まれます。
積乱雲の中でよく起こるのですが、
冬の日本海の場合、
暖かい対馬海流と冷たいシベリア高気圧の相互作用により
上昇気流が発生し積乱雲が生まれます。
この雲によって、
主に日本海側の地域で冬の雷が起こるのです。
冬の日本海ってどんよりとした低い雲が立ち込めて、
ずーっと雪が降り続けるという
イメージだったんですがこれは意外でした。
雪が降る中で、雷が「ドーン」って鳴るなんて、
想像もできませんでしたが
実は日本海側の人はその光景を見ているのかもしれませんね。
シベリア方面の大陸からの寒気がやってくる時、
その寒気はマイナス数10℃と低温で、
日本海の海水温(場所によりますが+10℃)と比べると、
海水面付近の大気は寒気と比べてとても温度差があり暖かいため
上昇気流が発生し易くなります。
しかし、冬の積乱雲は夏ほどエネルギーがなく、
それほど発達することはありません。
せいぜい5,000m程度にしかなりません。
ですが、冬の日本海を飛ぶパイロットの方たちは、
意外にもこの小さい?積乱雲に非常に気を使うそうです。
夏の雷との違いは何でしょう?
飛行機の中で見る雷はこんな感じです↓
遠くでピカピカ光っているのが見えると思います。
ところが、冬のカミナリはエネルギーをじっとため込み、
ほとんど光ることはないそうです。
飛行機が雲に近づくと、突然、落雷するのだとか。
まるで、雲の中に潜んでいて、
突然攻撃してくる「忍者のような雷」みたいな存在ですね。
パイロットさんたちが、気を使うのもよく分かります。
冬だからと言って、安心できませんね。
特に、日本海側の人は注意する必要がありそうです。
まとめ
1、入道雲の意味は、積乱雲
2、積乱雲を見たら、ゲリラ雷雨に要注意
3、冬の日本海でも、入道雲は発生!
何となく入道雲という名前からは、
想像がつきませんがその示す意味は怖い
ゲリラ豪雨の合図だったんですね。
猛烈な雨が降るだけでなく時には雹が降ります。
しかも、雷が鳴って落ちますから
入道雲を見て空が真っ暗になったら
真っ先に避難してくださいね!
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