地蔵盆の提灯に秘められた意味とは!?処分したら罰が当たるかも?

地蔵盆
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「地蔵盆」って、知っていますか?

京都を中心に、関西ではメジャーなお盆だそうですが、

東海地方在住の私にはなじみが薄いです。

 

私は以前、京都に住んでいましたが、

お地蔵さんをお祭りした神社には

「地蔵尊」なんて書かれた提灯が掲げられているのをよく見ました。

 

でも、それは「白」だったんですよね。

 

ところが、地蔵盆の時期には

「紅白の提灯」を二つセットで、

お地蔵さんにお供えするんです。

 

なぜ紅白なんでしょう?

どんな意味があるんでしょうか?

 

しかも、自分たちで買ってお供えして、

そして処分するまでしなければならないとか。

 

お地蔵さんは子供の化身と言われています。

「水子供養」なんかで有名ですね。

 

そんなお地蔵さんにお供えするものを、

一般ゴミとして処分してもいいんでしょうか?

 

なんか、罰が当たりそうで、怖いですね…。

 

でも、ちょっと待ってください!

実は、地蔵盆は子供たちにとって、

夏の終わりの楽しい楽しい一大イベントなんです。

 

だから、提灯をゴミとして捨てたら、

祟られるなんて、とんでもない!なんて思っている人!

それは「誠意を込めて適切に」処分したらの話。

 

地蔵盆に初めて参加するけど

提灯の取り扱いに悩んでいるなんてご両親必見です!

 

この記事を読んで、地蔵盆の紅白提灯の意味を理解し、

その処分方法までしっかり頭に入れて、すっきりしちゃいましょう。

そうすれば、子供たちと一緒に、楽しい地蔵盆が過ごせますよ!

 

それではまずは、地蔵盆の提灯について説明していきますね。

 

なぜ、紅白の提灯をお供えするのか?

 

 

通常のお盆が、「8月15日」が中心で

「大人が主役」であるのに対し、

地蔵盆は「8月24日」の地蔵の縁日を中心に行われる

「子供たちが主役」で、

「関西を中心とした」伝統行事、

というのが地蔵盆の大体の共通認識というところです。

 

一般的に、紅白の提灯を掲げて、地蔵盆を迎えるそうです。

紅白じゃないと、ダメなんでしょうか?

 

もともと、お地蔵さんの供養のためなので、

「地蔵尊」と名前を入れて、奉納していたようです。

 

色の区別はなく、紅白にするのは、

時代の流れによって後付けされたようで、

由来ははっきりしません。

 

元来の提灯の意味、「自灯」「法灯」といって、

一つは子供のため、もう一つはお地蔵様に捧げるという意味でした。

 

この二つの提灯が、子供とお地蔵様の懸け橋となり、

願いをかなえてくれると信じられていたようで、

それが転じて縁結びの役割を担ったというところでしょうか。

 

最近の主流は、赤い提灯に女子の名前を書いて、

白い提灯に男子の名前を書いて、良縁成就を祈願します。

 

男の子が白で、女の子が赤でというのは、

NHKの紅白歌合戦から来ていて、

子宝を連想させるお地蔵さんを祭ることから、

そういう解釈が生まれたのかもしれませんね。

 

なので、地蔵盆の提灯は、

子供をお地蔵さんに守ってもらいたいという

意味が込められているので、

紅白必須と言う訳でもなく、

地蔵盆が行われる地域に合わせてアレンジするのが良いでしょう。

 

そして、この地蔵盆の提灯ですが、

普通にネット通販で売っています。

 

お地蔵さんにお供えする用のものだと、

大体1,700円ぐらいから、3,500円程度ですが、

室内に飾る物だと、グンと値が張って、1万5000円以上するものもあります。

こりゃおったまげ~ですよね。

 

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地蔵盆の意味を考えれば、

そのような高価なものは必要ないでしょう。

何も高ければいいってもんじゃないですよね。

 

最終的には処分するものなので、お手軽に済ませて、

浮いた分を子供たちに使ってあげれば、

地蔵盆の趣旨に反しませんし、

お地蔵さんも大目に見てくれるでしょう。

お地蔵さんだって自分より子供たちに還元されるほう

がきっとうれしいでしょうしね。

 

決してお地蔵さんをないがしろにしてるわけじゃないです(汗)

 

とはいえこの提灯。

お祭りでお供えした後、どうすれば良いのでしょう?

 

大量に使用するので、大量に残ります。

来年まで保管するのも手かもしれませんが、

結構大きくてかさばるので、置き場所に困りますね。

 

それでは、使用済みの提灯を前に呆然としないよう、

予め処分方法を確認しておきましょう。

 

 

地蔵盆で使った提灯の処分方法は?

 

 

 

それではいよいよ、提灯の処分方法について解決していきます。

物を買う時は勢いで買えますが、

処分する時って、どうすればいいのか、本当に迷いますね。

 

提灯も同じです。縁起物だけに、余計に困ります。

以前は、送り火のため自宅で燃やしたり、

川に流したりということもありましたが、

今は環境保護のために無理です。

 

なので、基本的に、ゴミとして処分しましょう。

 

ただ、お供え物をゴミとして処分することに、

「罰当たりだ!」と違和感を覚えられる方も

いらっしゃるかもしれません。

 

しかし、提灯を片付けられなければ、何も解決しません。

 

誠心誠意、気持ちを込めて丁寧に処分すれば、

お地蔵さんも怒ることはないでしょう!

 

塩を振ってお祈りをし白い紙で包んで、

心を込めて処分すれば大丈夫です。

 

それでは、具体的な方法について見ていきましょう。

まず、最初の疑問が、

「燃えるゴミ?」「燃えないゴミ?」という問題です。

提灯の構造を理解して、分解することによって分かります。

 

大きく分けて、提灯は「骨組み」

「火袋(表面の文字が書いてある部分ですね)」

「重化(上下に付いた黒い輪っかです)」の

三つの部分で構成されています。

シンプルと言えばシンプルですね。

 

骨組みについては、

竹や木で作られていると思いますので、

細かく裁断してゴミ袋に入れば処分できます。

 

火袋ですが和紙かビニールで出来ていると思います。

きれいにはがして和紙ならば燃えるゴミ、

ビニールの場合は資源ゴミとして処分しましょう。

 

意外に難しいのが、重化です。

竹や木が多いのですが、

稀に金属が使用されている場合があります。

 

触ってみれば分かると思います。

金属の場合は小さなものであれば、

自治体で引き取ってもらいましょう。

 

ゴミの細かい分別方法は自治体によっても違いますので、

迷った場合は住んでいる自治体に聞いてみると確実です。

何事もコミュニケーションが大切ですよね。

 

お地蔵さんの供養も済んで、

提灯をきちっと処分できれば、

子供たちも新しい気持ちで新学期を迎えられますね。

 

せっかく処分方法に困らなくなったなら

地蔵盆自体も楽しまないと意味がないですよね。

 

最後に、地蔵盆の提灯に揺られながら、

「異世界気分」に浸れる「ある行事」について触れてみます。

 

 

地蔵盆では、「数珠回し」が当たり前

 

 

夏が終わりに近づくと、

関西の子供たちは地蔵盆に向けてソワソワしてくるとか。

 

東海地方で生まれ育った私ですので、

夏の終わりが近づいても「夏休み終わるのヤダな」とか、

「宿題終わってないからヤダな」とか、

イヤーな気分になることしかなかったのですが、

関西の子供たちには地蔵盆という

イベントがあるので羨ましいですね。

 

具体的には、どんなことをやるんでしょう。

こんな風に若い女性が町中を練り歩くとか、

そう言うことではありません。(笑)

 

子供のためのお祭りなので、

子供向けのイベントがたくさんあります。

 

地域によって違うようですが、

基本的には、お地蔵さんに提灯などお供えをして、

普通のお祭りのように屋台や出し物が出ます。

 

ゲームをやったり、ヨーヨーすくいなどもやるところも。

子供たちは、お菓子やジュースをもらって大喜びだとか。

 

ただ、遊びだけじゃありません。

ちゃんとお地蔵さんに子供たちの無病息災を祈願する

「数珠回し」という行事を忘れてはいけません。

 

実際の映像も残っているのでどんなものなのか

動画を通してその場にいるような体験ができます!

 

動画はコチラ↓

地蔵盆2014京都

 

数珠回しというのは、子供たちが輪になって座り、

僧侶の読経にあわせて直径2m~3mの大きな数珠を

グルグルと回していくことです。

 

無病息災を祈願しつつ、大きな珠が自分のところに来ると高く掲げます。

チンチンという音に合わせて回すその光景は、まるで異世界そのもの。

ちょっとシュールな感じもしますね。

 

このあたりが、やっぱりお盆というだけあります。

儚くもあり、夏の終わりを感じさせます。

 

 

まとめ

 

 

1、提灯は紅白がメインの縁起物。

2、分解して、部位に応じてゴミとして処分。

3、長い数珠を回して、無病息災祈願

 

地蔵盆の提灯の取り扱い方もわかって

これで純粋にパーッと地蔵盆自体を楽しむことができますね!

 

正直私は京都に住んでいてたくさんお地蔵さんを見ましたが、

地蔵盆は知りませんでした。

 

そもそも、お地蔵さんを祭る地域の人たちのお盆で、

子供が主役となると、外から来た人や観光客にはあまり

馴染みがないのかもしれません。

 

ただ、京都の中心街、

通称「田の字地区」(碁盤の目の様になっているので)では、

こうした伝統行事が今も受け継がれていますので、

その時期に訪れて住民に紛れてこうした行事を見学してみるのも、

新しい京都観光になるかもしれませんね。

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