夏と言えば夏祭り。
夏祭りといえば灯篭流し。
川を流れていく
たくさんの灯篭は
とっても幻想的ですよね。
元々は先祖の魂を霊界にお送りするための
送り火の一種ですが、
今は夏祭りのメインイベントの一つでもあります。
中には一万個もの灯篭を流すお祭りも、、、
たくさんの灯篭が流れていく様は
まさに圧巻です。
けれど、流されたあとの灯篭は
一体どうしているんだろう?
お祭り中に考えるのは無粋というものですが、
終わった後や始まる前にふと気になってしまうもの。
たくさんの灯篭をそのまま川に流すのは
ゆくゆくはゴミになってしまうのでは、、、?
先祖を送りたいけれど、
ゴミ流しになってしまうのは
すごく嫌だなあ、、、
皆さんもそう思いません?
毎年やっているイベントですので、
特に気になってしまいます。
先祖を供養したいけど
ゴミが気になって供養どころではない!
と気になって仕方がないそこのあなた!
今回は流された灯篭がどうなっているのかを
ご紹介します。
これさえ読めば、
安心してご先祖様を送ることができますよ!
灯篭流しの灯篭は下流で回収
ということで、
ゴミ流しにはなっていません!
灯篭流しで川に流された灯篭は
ほとんどの場合
下流で回収されているんです。
ロープなどで灯篭を堰き止めておいて
回収係りがせっせと回収していますので
海にまで流れていくことは
まずありません。
ゴミ流しになっていない地域が
ほとんどのようです。
よかった!
ご先祖様を送るために
川や海を汚すのは
本末転倒な気がしますからね。
毎年夏の終わりにボランティアたちが
必死で汚れた川の掃除を、、、
なんてことになっていたら
なんだか気分が悪くなってしまいますから、
回収されていて一安心。
しかし、
かつては流しっぱなしで
回収しないのが普通だったのだとか。
ええっ!?
それってどうなの!?
って思ってしまうのは、
私だけではないと思います。
実際、流されたままの灯篭は
やがて川の底に沈んでゴミとして堆積するか
あるいは海の方まで流れ出てしまうんだとか。
だからこそ、
今は回収するようにと
自治体が通達しているそう。
しかし、
せっかく流した灯篭が下流で回収されているなんて
「なんだかがっかりした」「風情がない」
「平和の願掛けなのに、、、」
なんて声もあるそうです。
確かに気持ちはわからなくはない、、、
わからないくはないけれど、、、
一度に一万個もの灯篭を
川に流すこともあるので
到底そのままにするわけには
いきませんよね。
そんな時に開発されたのがこちら!
水に溶ける素材を使用した灯篭流し
この灯篭流しの灯篭、その名の通り水に溶ける素材で出来ているので
川に流しても一時間ほどで完全に溶解するそうです。
これならゴミにはなりませんし、
下流で回収する必要もないので
風情も壊しません。
いいことづくめじゃないですか!
これ使えばいいじゃないですか!
と感動したのですが、
この灯篭流しの灯篭、溶解後の成分が
川の水質を汚染することがあるそうです。
それはちょっと、
本末転倒にも程があるかナ!
何の意味もないどころか
逆効果かもネ!
別にゴミになってる可能性も・・・。
結局、回収するように行政指導されたり、
「好ましくない」と翌年からは
水溶性ではないものに
変更されたりしています。
実際に水に溶ける灯篭が使われているのは
少数派なんだとか。
なかなか難しい問題ですね。
確かに先祖様を送る灯篭が
回収されている、というのは
弔っている感覚が
薄れてしまうかな。
なんだか寂しいですよねえ。
そこで、私がオススメするのは
自宅で送り火をして、
灯篭流しはお祭りとして楽しむ!
これならば、
灯篭が回収されていても
お祭りの跡片付けだと
すんなりと納得できると思いません?
送り火って何??
自宅で送り火ってどうやるの~?
という皆さん。
次の項目でご紹介しますよ~!
灯篭流しに代わる送り火
マンションや都心に住んでいたり、
お墓が近くになくてもできる
迎え火・送り火をご紹介します。
用意するものは四つ。
・精霊棚(お供え物などを置く小机や棚)
・盆提灯(小型の置き提灯)
・焙烙(ほうろく、と読みます。オガラを乗せる受け皿です)
・オガラ(供え物に添える箸)
迎え火
13日の朝に行います。
リビングなど、
家族が普段集まる部屋に小さな机や棚を置いて、
茄子の牛やキュウリの馬などのお供えをします。
よくお盆につくるあの馬や牛です。
ここまでが前準備。
夕方の五時から七時に迎え火をします。
ベランダなど、火が周囲に
燃え移ってしまわない場所に焙烙を置き、
その上に小さく切ったオガラを乗せて、
火をつけます。
火柱があがらないように、
オガラの量は少なめで。
火事にならないように注意してくださいね。
火が消えたらご先祖様がやってきたという合図。
盆提灯に灯りをつけましょう。
送り火
十六日、地域によっては十五日の午前中まで
ご先祖様は家に留まっているので、
朝にご馳走をお供えします
お盆に殺生は絶対にダメ!
ですので、ご先祖様が生前好きだった飲み物や
果物の詰め合わせとか、日持ちするお菓子などを
お供えしましょう。
夕方五時から七時に
迎え火を焚いた場所に焙烙を置いて
小さく切ったオガラに火をつけます。
火が消えたらご先祖様がお帰りになりました。
盆提灯の灯りを消しましょう。
迎え火も送り火も、
火が焚けない場合は
形だけ行えば大丈夫です。
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まとめ
・灯篭流しの灯篭は下流で回収されている
・水溶性の灯篭もあるが、あまり使われていない
・送り火は自宅で、灯篭流しはお祭りとして楽しむ
風情溢れる日本の伝統文化ですが、
環境には配慮したいもの。
しかし風情はなくしたくない。
同じものでどちらにも配慮するのは難しいですが、
この方法ならご先祖様も大喜びすること間違いなし。
私たちはお祭りを大いに楽しみましょう!
ただし、川での事故や火事には気を付けてくださいね。
送り火で大事があったら、
ご先祖様も悲しんでしまいます。
その他、お盆と言えばこんなお祭りがありますよ!ということでおすすめの記事は下記に掲載。
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